こんにちわ。
プロラグビー選手の田淵慎理です。
私のプロフィールはコチラ↓

この記事では、2021年12月24日に行われた九州電力キューデンヴォルテクス戦について書いています。
この記事はこんな方にオススメです!!

観戦できなかったので、試合結果だけでなく試合内容も知りたいな。

現地で観戦したけど、くわしい解説が知りたいな。
そんな方はこの記事読んでください。
初心者の方にも分かるようにできるだけ簡単に解説しています。
選手から見たトライのポイントを楽しみながら、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
試合概要
試合メンバーはコチラ↓


プレシーズンマッチなので、リザーブメンバーもたくさん登録されています。
試合結果と詳細、選手・コーチのコメントなどはコチラ↓
また当日は、YouTubeでライブ配信も実施されました。

私は解説を担当させていただきました!!
観戦の注目ポイント
私が試合を観戦して感じたポイントはコチラです。
- ラインアウトモールのアタックとディフェンスが良かった。
- スクラムで圧倒し、スクラムを起点にトライが生まれた。
- 激しいコンタクトプレーが見応えがあった。
全トライをポイント付きで解説
前半戦
キューデンヴォルテクスのトライ
試合開始早々、ラインアウトから九電さんがいいアタックで抜け出します。
その後のパスがうしろにそれてタッチラインへ。
そこからサニックスがクイックスロー(すぐにボールを投入)しようとします。
しかし、それを上手く九電さんがインターセプトしてトライ。
- 九電さんは最高のスタート
- サニックスは意表をつこうとしましたが、結果的に逆にやられてしまった展開
- 外から見て、「仕方ないから次に集中」という感じに見えました
サニックスのトライ
個人的注目のラインアウトモールからのトライ
今月フォワードが練習してきた成果です。
その起点は、新ルール50:22。
スクラムハーフ三股選手の良い判断とスキルのキックでした。
50:22についてこの記事がわかりやすかったのでどうぞ。

- 50:22ルールからのラインアウトモールというパターンは今後のシーズンの試合でも多く見られる光景になってきそう
- 良いスキルと判断を持つキッカーの重要さがさらに高まっている
サニックスのトライ
センタースクラム(グランドの中央でのスクラム)から右側のひろいスペースにカーン・ヘスケスが立っていました。
スクラムからその右側に9がアタック。
相手選手はカーン・ヘスケスが気になってしまい、そこから生まれたスキマを9が抜けていきパスをつないでトライ。
- センタースクラムのディフェンスがむずかしいことは覚えていて損はない
- 理由はディフェンスは左右どちらも守る必要があるから
- さらに新ルール50:22の影響で後ろのスペースも守る必要があるので、今年からさらにむずかしくなった
- このトライでは、右側に強い選手(カーン・ヘスケス)がいることで相手ディフェンスを上手くまどわすことができた
サニックスのトライ
九電さんボールラインアウト。
そこにサニックスがプレッシャーをかけてデリバリーミスを誘う。
こぼれたボールをフォワードの選手でつないでトライ。
- ラインアウトへのプレッシャーとその後の早い反応が生んだいいトライ
- フォワードだけで取ったといえるめずらしいトライかも笑
- 日頃から意識高く練習している成果がでたトライになったと感じた

後半戦
サニックスのトライ
まずマイボールスクラムを押して、ペナルティのアドバンテージをもらう。
その後ボールを出して、一番外側の選手へキックパス。
九電さんの処理ミスもあり、トライになりました。
アドバンテージがわからない方はコチラのリンクを読んでみてください。
- スクラムは前半も後半もサニックス優勢
- メンバー変更もしながらも、ずっと優勢だったのが良かった
- アドバンテージがあると攻撃はリスクの取った攻撃ができるので、キックパスはよく利用されるプレーのひとつ
- フォワードがスクラムでがんばり、バックスがトライするというチームとしていいトライだった
キューデンヴォルテクスのトライ
スタートはスクラムから。
その後、10回ほど攻撃を重ねて取ったトライでした。
九電さんのグランドを大きく使いボールを動かそうとする意識が見えましたね。
最後は、外側で選手をふたりひきつけてオフロード(タックルされながらパス)からトライ。
- このトライはサニックスのディフェンスがくずされたトライ
- それ以外は、倒れている選手がおらず相手に対応したいいディフェンスができていた
- 一番外側の選手がオフロードして内側の選手にパスするパターンは、ラグビーのトライパターンではよくあるので、覚えておいていいかもしれません
サニックスのトライ
ラストワンプレーのスクラムからセンターの選手がボールをもらう。
当たりながらボールをつなぎ、最後は一番外側の選手まで飛ばしパスでトライ。
- 後半のスクラムやラインアウトからの最初の攻撃でいいボールキャリーをしていたトロケ・マイケル選手が最後もいいオフロードパス
- 当たりながらパスすることで、ひとりで相手ディフェンスふたりを引き付けたので一番外側の選手がフリーになった

まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございました。
観戦できなかった方にトライシーンがイメージしてもらえるとうれしいです。
また、観戦した方でもトライのポイントは参考になったのではないでしょうか?
ぜひ、Twitterなどコメントで教えてくださいね。

やはり、ラグビーは現地観戦がいちばんです!!
この記事を読んで、
「ラグビー面白そう!!」
「やっぱり現地で観戦したい!!」
と感じてもらえるとうれしいです。
そしてついに1月からはシーズンが始まります!!
年に一度のラグビーシーズン。
今年はリーグも新しくなり、選手はワクワクして試合へ準備しています。
ぜひ、グランドでお会いできる日をお待ちしています。
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