こんにちわ。
プロラグビー選手の田淵慎理です。
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どんなスポーツでもレフリーの存在はとても重要。
とくに、レフリーとのコミュニュケーションが求められるのが、ラグビーのキャプテンです。
それがうまくいくと、チームメイトがストレスなく、プレーに集中して実力を発揮することにつながります。
今回の記事では、何度もキャプテンを経験してきた私が、レフリーとのコミュニケーションで気をつけていたことをご紹介します。
この記事を読めば、
- 選手がレフリーに対して気をつけていることが分かる
- これまでとは違う見方でラグビー観戦できる
- なぜレフリーとの関係が重要か理解できる
これらが分かります。
読んでいただいたあとには、
「プレー意外にも、選手はこんなことも考えているのか」
「次回の観戦のときは、そこも注目してみるか」
と感じてもらえるとうれしいです。
前提として私が大切にしていたことは、「レフリーといい関係を築くこと」です。
そのために意識していたことは、
- 適応力
- コミュニケーション力
この2つだと考えています。
では解説していきます。

適応力とはレフリーに対応してプレーすること
適応力が必要な理由
適応力とは、レフリーの判断に自分とチームのプレーを適応させること。
これが必要な理由は、コンタクト周辺のルールが複雑だから。
「ラック」や「モール」のルールって難しいと感じませんか?
私もそう思いますし、レフリーもきっとそう思っています。
なので、状況が複雑になれば、レフリーと選手の判断がちがう場合はよくあります。
そのときに選手が注意するべきことは、反則かどうかはレフリーが決めるということ。
たとえ自分が正しいプレーをしていると思っていても、レフリーが反則と言えば反則になりますよね。
レフリーの声を聞きながらプレーする
私の例を紹介します。
私はフランカーなので、ボールへ働きかけることが多いです。
そのとき意識していることは、レフリーの声を聞きながらプレーすること。
レフリーは私のプレーに対してオッケーかダメかをコールしてくれます。
私はその声を聞いて自分のプレーを変えていくようにしています。
これがレフリーに適応するということです。
トップの選手はほぼ全員これができている気がします。
決して自分だけの判断でプレーせず、レフリーに適応していくことが重要です。

コミュニュケーションは質問することから生まれる
質問する理由
私はキャプテンのとき、レフリーへ質問することを大切にしていました。
なぜなら、自分の考えを知ってもらい、レフリーの考えを理解するためです。
ここがズレていると、予期しない反則などでチームにストレスがたまってしまいます。
お互いを知ることがいい関係を築くことにつながる
質問するタイミングは、ハーフタイムや試合終了後が多かった気がします。
具体的には、
- 「なにかプレーで気になるところはありましたか?」
- 「あのプレーについて、ぼくはこう思うんですが、どう思いますか?」
などです。
このとき、議論しようとか論破してやろうとかそんな気持ちではダメです。
たとえ認識がちがったとしても、ラグビーは絶対的な正解がないスポーツ。
「そういう考え方なんですね。」
というスタンスで話していました。
逆の立場で考えると、
「おれのラグビーに合わせてレフリングしてくれよ」
そんな選手やチームとは、いい関係になれる気はしませんよね。
レフリーといい関係を築くこと、これが大切です。
レフリーとの関係は1試合きりではないと理解するべき
もっとも重要なことは、レフリーとは1試合きりの関係ではないということ。
大切な試合前に、「このレフリーで試合したいです」と言える訳ではないですからね。
次にグランドで会ったときに、
「今日もよろしくお願いします。」
こう言えるかどうかが大切だと私は考えています。
レフリーとのいい関係性をすこしずつ成長させていくこと。
これが結果的に、チームのためになると信じています。
レフリーへ質問してコミュニケーションを図ることはやはり重要ですね。

まとめ
今回の記事では、レフリーと接するときに気をつけていることを2つ紹介しました。
- 適応力
- コミュニケーション力
選手にとって重要なことは、試合で最高のパフォーマンスを発揮すること。
それが勝利につながります。
そのために、キャプテンの役割のひとつとして、レフリーと関係を築くことがある。
そう思っています。
みなさんの観戦した試合が「いい試合だったなー」と感じることはよくあると思います。
その裏では、両チームのキャプテンとレフリーのいい関係があると私は思います。
そんなところまで気にして観戦すれば、ますますラグビーが楽しくなりますよ!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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